おもにダシと日本人の関係2011/06/17 20:47

●おいしさを科学する/伏木亨/ちくまプリマー新書044

地元の図書館のYAコーナーには、月替わりでテーマを決めてそれにそった内容の書籍を集めておく特集棚があるのですが、何となく気になってそこから借りた1冊。
本に気をとられてちゃんとみてませんでしたが、サイエンス特集だったような…。

ちくまプリマー新書は比較的新しいレーベルですが、創刊当初から装幀がちょっと気になってまして。
今回借りる前にチェックしたらクラフト・エヴィング商會(大好き)のものでした。 どうりで気になるはずだよ…。
中高生を対象にしたレーベルのようで、岩波新書や中公新書のような学術系のお堅さはなくとっつきやすいです。
本文フォーマットもシンプルかつ読みやすく、字も大きめでルビ多し。
(実は最初に本開いた時はなんとなく『講談社青い鳥文庫』を連想しました。文章や漢字表記がそこまで平易じゃないけど、たぶんフォントサイズから連想したんだと思います)
 
以下感想のようなもの。

内容は主にダシについて。
ダシを軸に、味覚についての地域差や個人差、歴史などについて書かれていますが、『科学する』と題していてもわかりやすいです。
内容が頭に入ってきやすい。
複数の短いエッセイをまとめて一つの章にしている感じなので、本を読み慣れていない人(読書の苦手な人)でも無理なく読める構成だと思います。
読んでいると『うんうん』『あるある』と思える楽しい一冊。
読んでいて一部『ん?』と思う箇所もあったものの、それこそ育った地域の味覚差所以の思考なので、そのへんはすごく気になるってほどでもありませんでした。
海外でだし汁のにおいには郷愁を感じても、きつねうどんに対する執着は全くない自分は生え抜きの関東人だなぁと思った…(笑)
(↑まず『たぬきうどん』がないという時点で、旅行はできても関西に住めない東京育ち。鯖節と鰹節と濃い口醤油の混合だし汁育ちにはムリだ…)
ダシ以外にも『キャベツにかけるのは醤油かソースか』なんてネタもあってなかなか楽しめます。

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